【AirSwap】ICOを10月に控えるAirSwapのCo-Founderへスペシャルインタビュー

目次

    10月10日にICO(仮想通貨トークンセール)を控えるAirSwapプロジェクト。

    https://www.airswap.io/

    ConsenSys社がバックアップし、世界的に注目が高まっている中、ConsenSys Media Japan エディターチームは、Co-FounderのMichael OvedとDon Mositesの2人にスペシャルインタビューを実施しました。本記事ではインタビュー内容を踏まえ、AirSwapを解説していきます。

     

     

    AirSwap Co-Founderについて

    Michael Oved / Founder

    ロサンゼルス出身、ペンシルベニア州ピッツバーグに本部を置く米国屈指の名門私立カーネギーメロン大学の卒業生です。その後、世界有数のアルゴリズムトレード企業、米国Virtu Financialに在籍し、トレーダーとして経験を積み、またアジア企業への投資においても数百万ドル規模の事業に発展させました。

    Don Mosites / Founder

    ピッツバーグ出身、Michaelと同じくカーネギーメロン大学の卒業生です。Donはフルスタックエンジニア、アントレプレナー、プロダクトデザイナーとして複数の顔を持ち、マルチなキャリアを有しています。GoogleやZyngaをはじめとする大企業や中小企業で、10年以上プロダクト開発のキャリアを積んできました。

     

    AirSwapとは?

    AirSwapは一言でいうと、「分散型のERC20トークン交換プラットフォーム」です。この分散型交換システムは、英文表記するとDecentralized Exchangeとなり一般的に「DEX」と呼ばれます。ERC20トークンとは、ERC20という規格/基準に則って発行されたイーサリアムベースの仮想通貨で、この規格は9月12日にEthereum Foundationのエンジニアよって正式に制定されました。

    AirSwapは、Ethereumブロックチェーン上で、ERC20トークンを交換するための分散型ピアツーピアプロトコルであるSwapプロトコルを実装したサービスです。要約すると、Swapはプロトコルで、Swapを使ったサービスがAirSwapということです。https://blog.airswap.io/introducing-airswap-62d40cec9301

     

    ではこのAirSwapというサービスを使って、何が出来るようになるのでしょうか。

    端的に表現すると「取引所を介さずに、個人対個人で直接ERC20トークンの交換(売買)」が可能になります。更にこのDEXのAPI連携が実現すれば、あらゆるサービス上で他のアプリケーションを立ち上げることなく、トークン購入が可能な将来さえ想像できるでしょう。

     

    例えば、メルカリのように考えれば、更にわかりやすいかもしれません。商品はトークンです。トークンを売りたい人買いたい人をマッチングし、売買の価格についても当事者間が合意すれば成立します。その商品の価格情報は、インターネット上の情報を参照すれば、自ずと適正な価格がみえてきます。AirSwapではオプション機能として、トークンの適正価格を世界中のマーケットから引っ張り出し、取引する際に参照することができます。この価格情報源のことをAirSwapではOracle(オラクル)と呼びます。

    またAirSwapでは、基本的にERC20トークンであれば、取引所に上場していないトークンでも原則トレードが可能です。「但し、利用者保護の観点から、悪意のあるトークンやコントラクトは予め除外することが望ましい」とDonは語っています。

     

    取引所にリストされていないトークンは、AirSwapを使って取引できるのでしょうか?

    (Don) ERC20トークンであればどのトークンでもかまわない。重要なのは、私たちがインデクサーのためにトークンのホワイトリストを作り、悪意のあるコントラクトなどからユーザーを保護することだ。私たちが特定のトークンをインデクサーにリストする方針である。もしかするとブラックリストが良いかもしれない。

     

    AirSwapにおけるオラクルとは?

    上述したオラクルについて、インタビュー内でMichaelとDonは下記のように回答しています。

    ーオラクルはどのようにして適切な市場価格を表示するのですか?

    (Don)私たちは適正価格の提案をしているが、それらを参考にするかは利用者の自由だ。価格の付け方がわからない人は、オラクルに尋ねることができるし、受取人は注文価格が適切かどうかをチェックしたい場合にオラクルを参考にすることができる。つまり双方の取引価格の決断のサポートしている。

    (Michael) 外部のデータソースを提供しているが、メーカーとテイカーがこれを参考にするかは自由であり義務ではない。利用者にとって、透明で信頼できるオラクルの確立に最も重要なことの一つは、どの価格情報をオラクルとするか利用者に開示することだと思う。

    オラクルの決め方については2つ選択肢を考えている。

    一つはスマートコントラクトの内容、つまり過去のトレード履歴を参考にすることだ。これは人々がオラクルを信頼できるものにするために非常にいい考えだと思う。

    もう一つの選択肢は、他の取引のオファーの入札価格をシステムに公開して、利用者が他の市場の取引を参照できるようにすることだ。

    これらは私たちの主な2つのアイデアで、他のオプションも考慮している。

     

    例として、「今オラクルにより表示されている価格情報はpoloniexのいつの価格である」というような表示をすることも、検討すべきアイディアであるという回答も得られました。

     

    他DEXとの違いや優位性

    DEXと呼ばれるシステムは、他にもEtherDelta、0x、Omega Oneなどが挙げられますがす、AirSwapは他DEXとどう違うのでしょうか。

     

    インタビューによる回答をまとめると、AirSwapは下記3点をサービスデザインの主軸として捉え、細かな仕様については、鋭意開発中であるとのことでした。これはOmega Oneのように多数の取引所のトランザクションを集積させるデザイン(アグリゲート型)や、EtherDeltaのように相手が見えない状態でオーダーブック(注文板)の情報主導でトレードをする設計とは明確に異なります。オーダーブックがないp2p設計では、取引と情報記録の間に発生するデータ転送のレイテンシー(遅延)も存在しないことを意味します。

    1. 厳密なp2p設計
    2. オーダーブックはなく、価格情報はp2pであり、すべてが当事者間で起こる
    3. 上述により公正な取引が実現できる(フロントランニング“価格の先回り”が起こらない)

     

    上記については、AdobeのGroup Product Managerであり、DogecoinのFounderであるJackson Palmerがyoutube上で詳しく説明しています。

    (what is a decentralized exchange? / https://www.youtube.com/watch?v=lx6rq0dbcDE

     

    またMichaelは、ブロックチェーンでオーダーブックを構築することは困難であることの理由を、プレゼンで詳細に説明しています。

    (Why Order Books on the Blockchain are Hard / https://www.youtube.com/watch?v=0Bzwayom_iA

     

    下記はインタビューによる回答内容です。

    ー他DEXとの違いについて教えてください。(EtherDelta、0x、Omega One、Waves など)

    (Michael) Airswapの最もユニークなところは、厳密なp2p設計であるということだ。オーダーブックはなく、オーダーのやり取りは中央管理部ではなく取引当事者間で行われ、このシステムがサービスの鍵となる。たいていのシステムではオーダーブックが必要であり、オーダーブックを更新するのにコストがかかる。それに比べ私たちのサービスは、スケーラブルでプライベートにコミュニケーションを取れるようにすることを重視しており、公共のオーダーブックはないので、すべてのユーザーが注文の価格情報をプライベートにやり取りできるシステムになっている。

    (Michael) もう一つのポイントは、我々の公正さである。私たちのサービスはフロントランニング(価格の先回り)の対象にならないようにデザインされている。中央管理された取引の主な課題の1つは、取引の途中でマイナーに取引を閲覧され、フロントランニングされてしまう可能性があることだが、私たちのデザインはその問題の対象にならない。

    (Don) コンビニでコーヒーを買うときに自分と店員によってコーヒーの取引が成立するように、他の人と何かを交換したり自動販売機や会社から何かを購入する行為は一対一のトランザクションで行なわれている。そう考えるとp2pでであるというシステムはとても身近に感じやすいはずだ。私たちが他と異なる点はトランザクションが厳密なp2pのことであり、それをベースにそれをサポートするシステムを作っている。そのうちの1つはディスカバリー、つまりどのように取引する相手を見つけるのか、である。これはインデクサーであり、システムの非常に重要な部分だ。もう一つは、どのように価格を設定するかを知るシステム、オラクルである。これら二つのことを可能にすることでp2pの取引をサポートできると考えている。

     

    ※AirSwapにおけるインデクサーとは、オフチェーン上でメイカーとテイカーの取引オファーを集積させマッチングさせるp2p機能のことを指します。(ホワイトペーパー内p.6を参照 https://swap.tech/pdfs/SwapWhitepaperJapanese.pdf

     

    ASTトークンとは?

    AirSwapがどのようなプロジェクトで、何を目指しているか、概要は上述で把握できたかと思います。その上で、今回AirSwapがICOを行うASTトークンが担っている役割とは何か?質問しました。回答をまとめると大きく2点挙げられます。

    1. ASTトークンを保有することでAirSwap上でトレードが可能になる
    2. 保有量に応じた付加サービスや機能については検討中

    ーASTトークンはAirSwap上でどのように使われますか?

    (Don) ASTトークンは会員カードや免許のようなもので、AirSwapのサービスを使うためにASTトークンが必要になる。このデザインには確信があるが、トークンを保持することによって使用できる特別機能やサービスなどはまだリリースしておらず、詳細はこれから公開していく予定である。

     

    AirSwapが社会に与えうるインパクトとは?

    ーAirSwapの将来のビジョン、AirSwapがDEXを通して世界にどのような変化をもたらすと思いますか?

    (Don) p2pは様々なモデルをサポートすることができる。店頭販売のようにトークンの大量保有者に人が集まって直接購入する場合、逆にトークンを入札したいと公表アナウンスしてオーダーを提供してもらう場合、格安航空券を探すサーチエンジンのように複数同士の取引で最終的にはp2pのトレードになる場合がある。たいていのビジネスは最終的にはp2pのトランザクションであり、AirSwapはインデクサーとオラクルを使ってこれを円滑にしている。他のモデルがトレード指向なのに対して、AirSwapは他のモデルよりビジネス向けであり、オープンでフレキシブルな環境になっている。そのため、様々なタイプのトランザクション/ビジネスをサポートできると考えている。

    (Don) あらゆるものがトークン化された世界では、セントラルエンジンとなるものがとても大きな役割を持つようになる。私たちはそのエンジンになるようなオープンでハッピーなシステムを最終的に作り上げ、インデクサーを通してアセットを表示し、それらをトレードするp2pのやり取りを容易にする手伝いができたら嬉しい。様々なポテンシャルを秘めており、将来性と伸びしろのあるサービスに携わることができてとてもわくわくしている。細かいことは近々発表する予定である。

    (Michael) もう一つ私たちが計画しているのは、香港に、規制に従った証券取引所を作ることである。クリプトユーティリティトークンはまだ普及していないが、ブロックチェーン上で既存の証券取引を行うことは理にかなっていて非常に大きなビジネスチャンスだと考えている。 シンジケート・ローン市場や第三者割当など、ライセンスが必要とされるトレードはすべてp2pで行われている。近い未来で様々なものがトークン化されたとき、私たちはこれを是非サポートしたいと思っている。

     

    10/10のICOについて

    今回インタビューを通してASTトークンの価値についても定義することができます。「ASTトークンがサービスを使用するのに必要である」ということは、AirSwapのユーザーが増え、プラットフォームとしての価値が向上するにつれ、ASTトークンの価値が上昇することが予想されます。10月10日に予定されているASTトークンのICO、皆さんも参加されてはいかがでしょうか。

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    1. Pingback: 米ブルームバーグが評価。10月10日にICOするAirSwap共同創業者Michael Ovedは「暗号通貨取引の革命児」 | ConsenSys Media Japan

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